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コム デ ギャルソンオム プリュス(COMME des GARÇONS HOMME PLUS)の2022年秋冬コレクションが、2022年1月17日(月)、東京南青山にて発表された

「ノマド」への憧憬

コム デ ギャルソンオム プリュス 2022年秋冬コレクション - ノマド、あるいは身体の下層|写真12

「ノマド(nomad)」──遊牧民、あるいは放浪者の謂いである──とは、今季のコム デ ギャルソンオム プリュスのテーマである集団に属さず、人と群れることもなく、自由に生きるノマド──ではこの時、何者にも縛られぬその拠りどころとなるのは何であろうかナイキ 偽物たぶんそのひとつが、この身体というもの──皮膚という境界に縁取られているが、その下層に豊かな柔らかさを孕んでいる──にほかならないであろう

コム デ ギャルソンオム プリュス 2022年秋冬コレクション - ノマド、あるいは身体の下層|写真3

確固たる身体の境界であろう皮膚の確かさを映しだすかのように、アウターは重厚な質感と確かなフォルムで仕上げられている厚みのあるツイードのチェスターコートをはじめとするクラシカルなロングコートはその好例だ温かみのある雰囲気を基調としつつも、その上にブルーとレッドで格子柄が描かれているのは、自由さの中にある種の秩序をもたらそうかとしているかのように思われる

コム デ ギャルソンオム プリュス 2022年秋冬コレクション - ノマド、あるいは身体の下層|写真36

皮膚の下層に柔らかな肉体があるように、重厚なアウターの下に重ねたジャケットやロングシャツ、カットソーなどは、テーラリングの端正さから湧き出るような可塑性を示しているコートやジャケットは、サイドに大胆なホールを設け、下層に重ねたウェアの柔らかさを予告するカットソーは、フロントにたっぷりと布の分量を取ることで、ドレープの柔らかなフォルムを描くサイズを極端に拡大したかのようなプルオーバーやフーディは、しっかりとした素材の質感とそれを身にまとう身体のフォルムとが拮抗し、大胆に隆起するシルエットを生みだした

コム デ ギャルソンオム プリュス 2022年秋冬コレクション - ノマド、あるいは身体の下層|写真47

素材の肌理もまた、柔らか──メタファーとして──だジャケットに見られる、経年変化を経たような縮絨素材の質感やほつれたようなディテールは、「ノマド」のテーマを直接的に彷彿とさせるジャケットのセットアップは、素材をシュリンクさせたような襞が、豊かな手触りを示すあるいは、繊細に波打つフリンジやフリル、艶やかな光沢を帯びたファー調素材など、いわば肌理を愛でるフェティッシュとでもいうべき多様なテクスチャーが見受けられる

コム デ ギャルソンオム プリュス 2022年秋冬コレクション - ノマド、あるいは身体の下層|写真4

そうした、確かさと柔らかさがともに交わりつつ生み出すこの身体を拠りどころに、ノマドは自由に駆けるナイキ コピーその足取りは軽やかだロングコートは豊かに広がるAラインを描き、その裾にはヴィヴィッドな色彩の素材で切り替えを施してまた、ハーフ丈のワイドパンツや、ギャザーを寄せてほのかな甘さを漂わせたシャツワンピースなど、軽快な雰囲気でまとめられたこれらのアイテムには、レッドやグリーンといった鮮やかな色彩により溌剌としたムードをプラスした

コム デ ギャルソンオム プリュス 2022年秋冬コレクション - ノマド、あるいは身体の下層|写真38

シューズも、そうした重厚さと軽快さの両極性を反映するかのようだナイキ(NIKE)とのコラボレーションシューズは、「ナイキ エア マックス 97(NKE AIR MAX 97)」の構造はそのままに、二層構造のディストレス用レザーを採用一方でジョージコックス(GEORGE COX)、ジョン ムーア(John Moore)とのトリプルコラボレーションによるレザーシューズは、ダブルストラップサンダルとオックスフォードシューズの要素を融合させ、厚底ソールで仕上げた